2009年9月21日月曜日

一月に見た映画1

 先ほど、今年に入って見た映画364本目である「明日に向かって撃て!」を見終えた。何回も見た映画も含まれているから正確ではないが。もうすぐで大学の後期日程も始まる。前半戦終了といった感じだ。
 なので、忘れないうちに今年前半(1月~6月末)に見た映画をまとめたい。

 僕の手元にある「2009年見た映画リストによると、今年初めて見た映画はテレンス・フィッシャーの「吸血鬼ドラキュラ」で6月の最後に見た映画はジャック・ドゥミの「LOLA」だ。259本見ている。

一月の思い出(大体40本ほど)
冬 休みだった。留年は決定していてその事実に余り現実味が持てないままに過ごしていた。2008年の11月ごろから、たぶん法政大学で見たイエジー・スコリ モフスキの「早春」を見たせいで、めちゃくちゃに映画を見る生活を送っていた。たしか法政大学に向かう途中で、一緒に行った先輩からネストール・アルメン ドロス、およびモンテ・ヘルマンについて教えてもらった。
 部室にずっといた。寝て、TUTAYAに行ってビデオを借りて、マクドナルドでハンバーガーを食べて、部室でそれを見る生活をしていた。
  ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッドを初めて見ることにより、苦手だったホラー映画を好んでみるようになる。この月にトビー・フーパーの「悪魔のいけに え」もみる。(うろ覚え。初めて見たのは2008年末だったかもしれない)戦慄した。なんだこいつは?俺は今までこんなやばい映画を見ていなかったのか、 とおもう。この頃は映画を見ること自体が新しい体験で、もうわくわくしまくっていた。映画を見ること自体がものすごく僕にとって幸せだった。
 アメリカン・ニュー・シネマで見ていなかったものも見る。「バニシング・ポイント」や「スケアクロウ」など。特にバニシングポイントはかなりおもしろかった。爆音で見た。俺もぶっ飛べたらいいのにと思った。少し泣いた。
  映画館で初めて見たのは田中登の「屋根裏の散歩者」シネマヴェーラで見た。神代辰巳の映画と併映で、僕はそのころ神代辰巳にとりつかれていたので、どちら かというと神代目当てで行ったのだが田中登の方が面白かった。あの時期神代辰巳に取りつかれていたのは、神代辰巳がコミュニケーションについての映画を多 く撮っていたからだろう。「悶絶!!どんでん返し」や「恋人たちは濡れた」「黒薔薇昇天」など、神代辰巳の作品にはやけに息苦しい映画が多い。その息苦し さはガシャポンのようなもので、登場人たちは各々カプセルの中に入ってガシャガシャ自分をこすりつけている。僕はみんなとおしくらまんじゅうがしたかっ た。
 新宿TUTAYAで、大傑作イエジー・スコリモフスキの「出発」を見る。「早春」と同じように痛々しい青春の話。ジャンル映画的フェティシズムにあふれた映画で、泣く。
 誕生日に、「ワイルドバンチ」(サム・ペキンパー)、「大アマゾンの半魚人」(ジャック・アーノルド)、「血みどろの入江」(マリオ・バーヴァ)を見る。マリオ・バーヴァのこの作品を見ることによってこののちイタリアのジャッロ映画を見ることになる。
 新文芸坐で同窓会をさぼってまで「仁義なき戦いオールナイト」を見る。映画の最中に友達から電話がひっきりなしにかかってくるので大変だった。実際、一度通して見ているので同窓会に行った方が確実に楽しかっただろう。
  バイト先の先輩からクレール・ドゥニというフランスの女流監督の「the intruder」を借りる。ジャン・リュック・ナンシーの「侵入者」という本をもとにした映画と聞いたので、その本を買って読み、映画を見る。傑作だっ た。ジャン・リュック・ナンシーの本を数冊読む。新しい知識が頭の中に入っていく。この時の僕にとって映画を見ることは実に生産的な行いで、蓮見重彦及び 黒沢清を妄信していたせいで、自分の映画の見方に対して何の疑いも持っていなかった。このころ、ドゥルーズの「シネマ Ⅱ」も読む。意味がわからないが、 かろうじて「ストローブ=ユイレ」という単語だけ覚えることに成功する。
 六本木シネマートにて、「藍宇 情熱の嵐」(スタンリー・クワン)とい う香港ゲイ映画を見る。ゲイ映画および香港映画を好んでみるようになる。六本木シネマートで催されたゲイ映画オールナイトに一人で行く、周りは主婦層ばっ かりで意味不明な言語でコミュニケーションしていた。トーク・ショーも意味がわからなかった。早朝の六本木はガイジンと日本人女性のカップルばっかりで心 底恐ろしかった。そいつらが自分の話をしていると思い込んで、自分が情けなくなった。
 イタリア映画もホラーを中心に見続ける「続・荒野の用心 棒」(セルジオ・コルブッチ)、「殺しが静かにやってくる」(セルジオ・コルブッチ)、「ザ・ショック」(マリオ・バーヴァ)、「サンゲリア」(ルシオ・ フルチ)など。サスペリア2のダリオ・アルジェントの色使いや、80年代ポップの多用された不思議な映像。たまらなかった。ゴブリンの曲が鳴り出すと意味 もなく叫んだ。一人だったけど最高に楽しかった。
 1月後半にはエミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド」とクレール・ドゥニの「ガーゴイル」という大傑作に出合った。
 一月後半にフセヴォロド・プドフキンの「チェス狂」と「母」を見る。「チェス狂」は見事なコメディで「スローなブギにしてくれ」に匹敵する猫映画だった。

0 件のコメント: